プロパンガス取り扱い時の注意点

プロパンガスは液化石油ガスを意味するもの、LPGなどの略称で呼ばれることも少なくありません。
一般的には都市ガスが主流になっていますが、地域により液化石油ガスを利用している場所もあり、従来都市ガスを利用してた人がこのような地域に引っ越しをするときや逆にプロパンを利用していた人が都市ガスが供給する地域に引っ越しをするときなど器具そのものに注意が必要です。

都市ガス用の器具がLPGでは利用できない理由

お風呂などのガス器具は、住まいの設備の一つになるのでそのまま利用することができますが、賃貸アパートなどではガス給湯器やガスレンジなどは自前で購入しなければならないこともある、現在の住まいで利用しているガス給湯器やガスレンジを引っ越し先に持って行き使いたくなることは多いといえましょう。
基本的には、都市ガス用の器具はLPGでは利用することはできない、このようなことを知っている人は多いといえますが、利用できない理由の中には不完全燃焼が挙げられます。

不完全燃焼とは

不完全燃焼とはどのようなことを意味するのか、知っているようで知らない人は多いといえるのですが、ガスが燃焼するためには新鮮な空気でもある酸素が必要不可欠です。
閉め切っている室内で換気をせずに機器を利用した場合には酸素が不足して正常な燃焼ができなくなります。
そして一酸化炭素などが発生している状態を不完全燃焼と呼び、ガス器具の炎は消えて気体だけが噴射する状態になるわけです。

器具は、それぞれのガスの特性を考慮して開発が行われているため、種類が違うものを使うとその特性は変わってしまう場合により不完全燃焼を引き起こす可能性が非常に高くなります。
一見、異なる器具を使うと爆発するのではないかなどと考える人も多いかと思われますが、爆発が生じるのはあくまでも火元がある場合の話で、仮に異なる器具を使ったとしても爆発することはないといいます。
ただし、種類が違うものを使えば臭さなどで健康を害することもあるので、引っ越し先の種類が現在と同じであるのか否かを事前に確認する、同じ場合には転居先でもそのまま使えるけれども異なる場合は転居先で新しいものに買い替えるようにしましょう。

プロパンガスの供給方式の種類

プロパンガスは、供給方式により3つが存在することをご存じですか。
その供給方式には、個別プロパン・集中プロパン・コミュニティガス、この3つの方式があります。
個別プロパンは、ボンベを各住居ごとに1対1で設置するもので主に一戸建て住宅などで活用される方式です。
集中プロパンは70未満の需要家で、コミュニティガスは70以上の需要家に対して導管を利用して供給するなどの違いがあるといいます。
アパートや小規模のマンションなどは集中プロパンが主流で、世帯数が多いマンションなどではコミュニティガスなどの種類になるわけです。

関連リンク:プロパンガスの料金相場(平均単価:1m3あたりの価格)

プロパンガスの利用方法

プロパンガスのボンベは、一般家庭などの場合であれば庭先などに設置する場所が設けてあり、専門の会社が定期的にボンベの交換を行ってくれますし、賃貸などのアパートやマンションなども同じで入居者自らがガスの供給会社に連絡してボンベの交換などをせずに済みます。
従来都市ガスを利用していた人などが、プロパンガスの住宅に引っ越しするときなど、ボンベの交換のタイミングはどのくらいでやれば良いのかなどの疑問を持つ人もいるようですが、ボンベの残量などは一切気にすることなく生活ができますし、ガス量がゼロになる前に新しいものと交換してくれるので安心です。

プロパンガスの安全性について

サイズが大きなガスボンベが敷地内にあると何となく不安、このように感じる人も多いのではないでしょうか。
その不安の大半はボンベの爆発であり、もし住居の敷地内でボンベが爆発すれば吹っ飛んでしまうなどのリスクがあるからです。
しかしながら、ボンベの爆発は基本的に起こることはなく安全な状態で家庭内にガスを供給し続けることが可能です。
ニュースなどでプロパンのボンベに引火して爆発したなどの記事を目にすることがありますが、これは火災などにより引火したために生じたもので普通に使っている分には安全性は非常に高いものとされます。

プロパンガスは震災などの災害に強い

震災などによりライフラインが停止してしまうと、復旧には1週間から10日程度必要になるといわれているのですが、プロパンガスの場合はボンベ内のガスがなくならない限りガスを使い続けることは可能などのメリットがあります。
ここで問題になって来ることは、ボンベの残り量になるわけですがライフラインが停止したときなど、その残りを節約するためにもなるべくガスを使わないようにする、利用するときには工夫をして使うなどが大切です。

まとめ

冬場などの寒い時期はお風呂が沸くまで他の季節と比べても長めになりますので、なるべく追い炊きをしないような入浴の仕方を心掛ける、家族が多い家庭などでは1人が出たらすぐに次の人がお風呂に入るなどの心掛けは大切、プロパンも都市ガスと同じく地球の資源を活用しているものですから大切に使いましょう。

投稿者: ゆずくん

フィギュアスケートの大ファンです。羽生くんとネイサンが大好きです。