有酸素運動を効果的に行うには?

有酸素運動とは体内に取り込んだ酸素を使って脂肪や糖質などを燃焼させるものであり、体への負担が少ないので継続することも容易です。

お年寄りでも続けられる運動ですし、体力が落ちている人が回復させたい時にリハビリの一環として取り入れるのも良い方法です。

酸素を取り込みながら行う運動は息切れするようなことがほとんどなく、苦しいと感じたり辛いと思うこともありませんし、きちんと脂肪や糖質も燃焼させてエネルギーを生み出すことができますのでとても効果的です。

代表的なものには、ウォーキングやサイクリング、水泳などがあります。

この中で水泳はかかる負荷が少し高くなりますが、基本的には深い呼吸で酸素を取り込みながらゆうくりとエネルギーを燃やしていくような緩やかな運動です。

実践すると全身の血液の流れが良くなって循環が改善され、健康や美容に良い作用をもたらします。

美肌作りを行いたい人やダイエットしたい人、むくみを解消したい人にも最適です。

このような幅広い効果が得られるのが有酸素運動の特徴であり、短期間ではそれほど効果を実感できませんが、長く継続することで少しずつ効果を発揮し始めます。

心肺機能を良くしたり、高血圧の症状を緩和させたり、骨を強化したり、脳への適度な刺激が期待できます。

メインとなる効能ともいえるのが基礎代謝の向上であり、衰えた新陳代謝を回復させることが可能です。

その結果、ダイエット効果が得られますので、ダイエット目的で利用されることも多々あります。

ダイエット面では、体脂肪の燃焼も役立ちます。

精神的な面にも良い作用をもたらすものであり、溜め込まれたストレスを緩和させることができます。

これだけの良い効果をもたらす有酸素運動ですが、正しい方法で実践しないと効果は限定的になります。

正しい方法としてまず最初に覚えておかなければならないのは、運動は緩過ぎてもいけないということです。

疲労物質が蓄積されてしまうほどの激しい運動をする必要はありませんが、楽過ぎると感じる運動では脂肪を効率良く燃焼させることができません。

燃焼効果を高めるためには、適度な強度を保ちながら運動を実践していくことが重要です。

その強度を何で測るのかというと心拍数であり、多少の負荷がかかった状態を維持するようにします。

心拍数の上がり方は体力がある人とない人でも差が出るものであり、体力が極端にない人はすぐに心拍数が上がってしまうのですが、運動に慣れてくると徐々に安定してきます。

運動を行う時には、効率良く行えているか、負荷をかけすぎてはいないかを確かめる際に心拍数を調べることが大切です。

次に時間ですが、有酸素運動は一度に20分以上行う必要があるとされています。

これにはきちんとした理由があり、体に蓄積された脂肪を燃焼させるには脂肪分解の働きを持つ酵素であるリパーゼが必要となりますが、そのリパーゼは体温が低い時には活発に働くことができません。

ただし、高すぎても上手く働けませんので、有酸素運動がちょうど良いということになります。

運動を行って体温が1度から2度程度上昇している状態をキープすることが重要なポイントとなりますので、少し汗ばむ程度の運動を20分以上続けるようにします。

有酸素運動を行えば体内の脂肪や糖の燃焼を助けることができますが、基礎代謝は上がりませんので無酸素運動と組み合わせることも大切です。

無酸素運動を行うと筋力を養ったり基礎代謝を高めることができますので、両方の効能を上手く引き出すことでより高い効果を得ることができます。

また、運動だけでなく食事や生活習慣にまで気をつけることが大切であり、総合的な対策を行うことで効果を引き出せるようになります。

 

どれぐらい続ければいい?有酸素運動の効果を得られる時間」より

投稿者: ゆずくん

フィギュアスケートの大ファンです。羽生くんとネイサンが大好きです。